(写真1)
11月23日(土)、活性化委員会主催の研修バスツアーinかがわ
2024が開催され、会員、非会員含め23名が参加しました。
※いしづち3月号掲載コンテンツより、中尾忍氏、坂本龍城氏の投稿記事より引用
今回は
香川県に近年整備された大串半島活性化施設、「時の納屋」(設計:堀部安嗣氏)、
屋島山交流施設「やしまーる」(SUO +StyleーA設計共同企業体:設計者:周防貴之氏)の他、
昼食時に、
登録有形文化財に指定されている、讃岐牟礼の里 「郷屋敷」、
今年開館25周年を迎えた「イサム・ノグチ庭園美術館」、
合計4か所を参加者の皆様と一緒に訪れました。
最初に訪れた「時の納屋」(上:写真1)は
今年の5月18日に講演会をしてくださった堀部安嗣氏の作品になります。
天候にも恵まれ、短い時間でしたが、
大串半島の地形、自然環境、瀬戸内海の風景を活かした設計を体感できた一時でした
(写真2)
次に訪れたのが、
昼食時の休憩場所でもあった讃岐牟礼の里「郷屋敷」(写真2)でした。
登録有形文化財ということで、
店舗として利用されてる建造物ですが、
広い敷地内の前庭、中庭を眺めながら店内で食事が楽しめる施設で、
文化財の活用という視点で見学する建物としては
良い参考になるのではないかと思いました。
3番目に訪れたのが、イサム・ノグチ庭園美術館でした。
今年、イサム・ノグチ生誕120年、美術館開館25周年ということで、
メモリアルなタイミングで訪れることができました。
イサム・ノグチが滞在中に住んでいた江戸時代の住宅は
別の場所から移築されたものでしたが、
あかりシリーズの照明と土間、庭などの空間が当時のまま展示されていました。
作品名「エナジーボイド」が展示されている建物は
もともと愛媛の酒蔵の建物を移築したもので、
開口部や外壁の仕上げ、2階への階段の位置は
展示空間のために
イサム・ノグチが手を加えて改修されたそうです。
残念ながら撮影は不可ということでしたので、
ご興味のある方はイサム・ノグチ庭園美術館へ予約後に訪問してみてください。
最後に訪れたのが屋島山に近年整備された
回廊型の交流施設「やしまーる」(写真3)です。
建物の特徴は曲線を多用した鉄骨造の建築で
庵治石を屋根瓦に使用し、ガラス張りで中庭と瀬戸内海の眺望を一度に楽しめる
回廊型のユニークな建築でした。
交流施設としての機能がコンパクトにまとまっており、
隣の改修整備された飲食店と関連した計画で訪問者の集客に効果を発揮していました。
今回、企画担当だった活性化委員会の大塚様、
お忙しいところご参加頂きました松山支部長の花岡様、他参加者の皆様、お疲れ様でした。
とても充実した内容の研修ツアーでした。ありがとうございました。
また、普段お会いする機会の少ない若い会員候補の皆様、会員の皆様とも交流ができて、
良い交流の機会にもなったのではないかと思っています。
また次年度も研修ツアーを通じて交流の機会が持てたらと思っています。
by 中尾 忍
今回の研修ツアーに参加させていただき、建築や芸術の魅力を感じるとともに、
愛媛県建築士会松山支部の方々の温かさに触れる事ができました。
4か所全てが初めて訪れる場所で、
日常では味わえない雰囲気の中で伝統的な建築物と芸術作品から多くの事を学ぶとともに、
心身のリフレッシュができました。
なにかを学び、吸収しよう臨んだ研修でしたが、
結果的には日頃の疲れも癒す体験にもなったことで、
建築や芸術の力を体感すると同時に
自分自身の建築への愛情を再確認することができた貴重な経験になったと思います。
私は研修ツアーの参加が初めてということもあり不安もありましたが、
松山支部のみなさんにとても温かく声をかけていただき、
楽しくリラックスして研修ツアーに参加することができました。
今回の研修ツアーの実行に尽力していただいた方々をはじめ、
参加した方々、本当にありがとうございました。
by 坂本 龍城